あなたは、困難にぶつかったときに心が折れてしまった経験はありませんか?
しかし、折れない心をつくることができれば諦めることなく、また次に向けて挑戦することができるのです。そこで本記事では、レジリエンスの意味と折れない心をつくる方法について解説していきます。
誰にでも起こりうる困難に立ち向かうためには、折れない心を身につけることが必要です。ぜひ最後まで読んでいただき、参考にされてください。
レジリエンスとは、自発的な治癒力を意味する言葉で、回復する力・適応する力などを指すこともあります。つまり、人生や仕事の問題を乗り越えて、次のステップへ挑戦する力と捉えることもできますね。
また、似たような意味合いにメンタルヘルスという言葉があります。メンタルヘルスは、心の健康を指す言葉で、精神衛生上において良い状態を保つことです。対してレジリエンスは、メンタル上の状態ではなく、回復する力などの能力のことを指します。
また、レジリエンスは生まれついた能力なのではなく、後天的な要素に強く影響を受けるものであるため、ある程度トレーニングなどをすることで身につけることができます。
ここでは、レジリエンスを高める方法について解説していきます。
それでは1つずつ見ていきましょう。
レジリエンスを高める方法の一つに、自分の感情をコントロールすることが挙げられます。たとえば、あなたが会社の上司から怒られたとして、それが理不尽な場合に怒りやストレスを感じることになるでしょう。
しかし、感情にまかせて怒ったり、八つ当たりをしていてはレジリエンスを高めることはできません。冷静に「なぜこのように怒られているのか」「なぜ腹が立つのか」などを考えることができれば、感情に振りまわされることがなくなります。
その根本的なところに気がつくと、怒りの感情が湧かず冷静に自分の感情をコントロールすることができるようになります。また、別の解決策を見つけたり、大局的に見ることができるようになるため、結果的にレジリエンスを高めることにつながります。
自分がどのように考え、どう解釈するのかを理解することも、レジリエンスを高める方法となり得るでしょう。それには、臨床心理学者のアルバート・エリスが提唱したABC理論を理解する必要があります。
人間は、A→B→Cの順に出来事を処理しているのですが、同じ出来事が起こっても捉え方の違いで、結果が変わってくることを示しています。つまり、人は出来事によって感情を動かされるのではなく、出来事をどのように捉えるかによって感情を動かされるということなのです。
また、自分の反応パターンを知ることで、違う視点で物事を捉えることができるようになるでしょう。
自己肯定感を高めることができれば、レジリエンスも自ずと高まっていきます。自尊心を高めるためには、ポジティブなセルフトークを行ったり、アファメーションを実践することが挙げられます。
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これらは、潜在的な意識を書き換えるためには有効な方法となります。その他にも、周りの人との関係に感謝し大切にする・達成可能な目標を設定し達成する・コンフォートゾーンから脱出するなどの方法が挙げられます。
生きていれば私生活、仕事に関わらず否定的な考えを持っている人はいますよね。そういった人たちには流されず距離を取り、ポジティブな思考を持つコミュニティに参加することで、自己肯定感の高まりを実感することができ、自信を持つことにつながります。
また、自分に対する否定的な考えには耳を貸さないようにしましょう。
他人と自分を比較しないことも、レジリエンスを高めるためには必要なことです。他人と自分を比較することが日常的になってしまうと、不公平さやストレスを溜めてしまう要因になります。
たとえば、SNSの投稿などで他人のキラキラした世界を見てしまい、「自分もそうでなければならない」「自分には足りていない」と思ってしまうと、モチベーションの低下や自分らしさがなくなり、結果的に心が折れてしまう原因となり得ます。
そうならないためにも、他人と比較せず自分の内側に目を向けることで、自分らしさを認識することができレジリエンスを高めることにつながるのです。
思い込みを捨てることも、レジリエンスを高めるためには効果的となるでしょう。思い込みをしてしまう人の特徴は、自分の考えが正しいと思っている人・主観的に考えてしまいがちな人・感情で判断してしまう人などが挙げられます。
思い込みをしてしまいますと、物事を柔軟に捉えることができずに、多面的な視点で物事を見ることを妨げてしまうのです。さらに、物事に何の疑問も持たずに人生を生きてしまうと、誰かの言いなりになったり、自分の人生を生きられなくなります。
その結果、困難を乗り越えられず諦めてしまい、次なるステップに挑戦することすらできなくなってしまうのです。そうならないためにも、自分の信じているものが合っているのかを自問自答してみましょう。
思い込みになっていないのかを認識し、思い込みを捨てることでレジリエンスを高めることにつながっていくのです。
ここまで、レジリエンスの意味と折れない心をつくる方法について解説してきました。まずは、人間はみな弱い心を持っていることを自覚するところから始めるとよいでしょう。レジリエンスは、後天的に身につけることができる能力ですので、あなたの捉え方次第で困難を乗り越えられるようになります。
本記事で5つのレジリエンスを高める方法を紹介してきましたが、自分の内面に目を向け、あなた自身でレジリエンスを高めたいと思わなければ、折れない心を身につけることは不可能です。また、折れない心を手に入れることで、次なるステップへの挑戦が容易になることを覚えておいてくださいね。