あなたは、欠乏している感覚があると思っていませんか?
そこで本記事では、自分を否定してしまう欠乏感を手放す2つの方法と欠乏感を生み出している心理的な要因について解説していきます。自分を肯定し、信じて前へ進むために、ぜひ最後まで読んでいただきたいです。
欠乏感とは、何かを充分に持っていない、あるいは足りていないという感覚です。欠乏感は早めに解消しておかなければ、妬み・恐れ・恨みなどネガティブな行動や感情として現れることがあります。
つまり欠乏感とは、自分が望むものを実現するための手段を自分は持っていないと考えることから始まるのです。そのため、お金・権力・名声・自由など、自分が追い求めていることを自覚することは、欠乏感を手放す上で重要です。
欠乏感は、人生を前向きに楽しく生きることを困難にするため、早急に手放さなければなりません。
欠乏感を埋めようとすることは効果的ではないのです。なぜなら、欠乏感には終わりがないからです。
だからこそ、即効性のある短期的な満足感ではなく、長期的な解決策を模索することが重要なのです。そこで大切なのが、欠乏感に支配されている自分に気づくことです。
欠乏感を感じたときは、【ないもの】ではなく【あるもの】に目を向けることが大切です。あなたがすでに持っているものに感謝し、それが自分にとってどれだけ大切かを思い起こしましょう。
要は、自分の脳に「私は充分に満ち足りている」とメッセージを送りましょう。今あるものに目を向け、いつも頑張っている自分に感謝することを忘れないようにしましょう。
欠乏感という言葉は【防衛的投影】(自分の許容できない衝動を他人に帰結させること)を表す言葉としてよく使われます。
たとえば、ある人が仲間に何か(お金や地位など)がないと思っていじめや嘲笑を続けているとしたら、その人は欠乏感を示しているのかもしれませんね。
このような自己投影によって、いじめっ子は自分の欠乏感を他人に転嫁し、自分の本心から逃れようとします。
満たされない欲求に直面すると、自分の置かれている状況に対して、否定的な考えや感情を抱くようになり、不十分な感覚を生み出します。
ここからは、欠乏感を抱きやすい人の心理を下記の3つの順番で解説していきます。
それでは1つずつ見ていきましょう。
欠乏感を抱きやすい人は、自分を責める傾向にあることが多いようです。たとえば、「自分はダメな人間」「もっとこうすればよかった」という思いに駆られることが挙げられます。
その結果、心の奥底に不全感や罪悪感を抱くことになるのです。
こうした自責の念は、先延ばしなどの回避行動につながり、欠乏感をさらに強めることになります。さらにこじらせると、人間関係の構築や維持が困難になり、人生において前向きな一歩を踏み出せなくなる可能性があります。
自分に自信がなく、自分に価値がないと感じている人は、自分の価値を測るために他人と自分を比較する傾向があります。
たとえば、自分と他人を比較して、相手の成功や達成、また外見のレベルの違いを比較することで、劣等感を抱いてしまうのです。つまり、他人が持っているものを欲しがったり、自分はそのレベルに達してしないと考えてしまいます。
そして、「もっと欲しい」といった強烈な衝動に駆られてしまい、徐々に消耗していくのです。自分と他人を比較することは、嫉妬や羨望や憤りを感じるだけなので、すでに持っているものにフォーカスして感謝することから始めましょう。
自分に自信がないと感じている人は、自分の価値を他人から認めてもらうことに依存している場合があります。このような人は、他人の期待に応えるために自分に大きなプレッシャーをかけることがあります。
自分で自分の価値を測るものさしを持っていないため、他人からの評価が全てだと思い込んでしまっているのです。
たとえば、ご近所さんが新車を買えば「負けてられない」と自分も新車を買ったり、友人がSNSでブランドバッグを自慢していたら、自分も負けじとブランドバッグ買ったりなどです。
そうすることで「○○を買ったんだ、すごいね」と周りから称賛され、一瞬だけ満足するのです。こうした他人からの評価に依存すると、いつまでたっても欠乏感を手放すことはできません。
それを改善するためには、自分で自分を満たすことが必要です。すでに持っているものに感謝し、「私は充分に満ち足りている」と思うようにしましょう。
この資本主義の世界が、自分と他人を比較させ、もっと欲しいと思わせるようにできている以上、比較をやめて自分で自分を満たさなければならないのです。
その意味では、SNSから離れてみるのも、欠乏感を手放す手段として効果的といえるでしょうね。
ここまでは、欠乏感を抱きやすい人の心理を見てきましたが、次は欠乏感を手放すための方法について解説していきます。
それでは見ていきましょう。
私たちは、自分が持っているものよりも、自分に欠けているものに目を向けがちです。たとえば、他人が持っているものを欲しくなったことはありませんか?
つまり、私たちは全てを手に入れなければならない、あの人みたいにならなければならないという大きなプレッシャーに押しつぶされそうになっているのです。
自分で自分を苦しめているだけです。要するに欠乏感の正体とは、ないものねだりなのです。そこで重要なのは、自分には充分なものがある、今でも幸せで満足していると認識することです。
ないものねだりを手放すと、途端に焦りや不安から解放されるでしょう。その結果、自分が持っているものに感謝できるようになります。
他人に満たしてもらうのではなく、自分で自分を満たせられるようになるのですから、これほど自由なことはありませんよね?
ただ、ないものねだりは突発的に発生しますので、そんなときは「今でも充分に足りている」と自覚するだけでも、焦りや不安が消えていくでしょう。
本当の幸せとは、外から得るものではなく、内面から得られるものであるとよく言われます。幸せはなるものではなく、感じるものであるという言葉があるように、幸せはすでに私たちの心にあるものと言えるのです。
「充分に足りている」と自分に言い聞かせることで、終わりのないマウント合戦から抜け出すことができます。他人に振りまわされる人生を終わりにすることができるのです。
もちろん、満足感は内面から生まれるものであると確信するには、時間がかかる場合もあるでしょう。それでも混乱の時代を生き抜くためには、私たちが持っている内側を見て、自分に言い聞かせる必要があるのです。
欠乏感を抱きやすい人の3つの心理と手放すための2つの方法について解説してきました。ないものねだりをするのではなく、今自分にあるものを見つめ感謝するようにしましょう。
あなたは他人の人生を生きているわけではありません。自分の人生を生きているわけですから、他人と比較しても意味がないこと、そして自分を癒すことができるのは自分だけだと言うことを自覚しなければなりません。